鋼材や製造方法により刃物の性質は大きく異なります
同じ形状の刃物でも、大きく違いがあるのは、鋼材の違いや、鍛造、熱処理、などで変わる範囲です。
細かいお話をすると長くなるので割愛します。
良くあるご質問は、同じ鋼材なはずなのにこれとあれがこんなに性能差があるのはなぜなのでしょうか?というお話に繋がります。
一番の違いは、熱処理温度によるものだと思いますが、どう考えてもおかしい硬度のものはたまにあります。
そういった場合、鋼が違うのではないか?と疑われやすいのですが、中にはそういうものもあるでしょう。
現代では金属の成分分析が試験で行えますから、鋼を偽ると大問題になります。
もちろん製造方法を偽って販売する事も、商品を偽った製造販売になりますので、大問題になります。
食品で言えば有名なお話になりますが、産地偽装と同じようなものです。
どれだけ大きな問題なのかを考えれば、製品の製造方法や鋼を偽る事で、わずかな利益差を獲得したところで、後に残る偽装企業としての汚名の方が将来を潰す事になるので、正常な考え方としてはやらない事だと思います。
刃物の硬度は色々な表現がありますが、分かりやすく砥石で研ぐ事で感じ取れる硬度として考え、硬いか柔らかいかの違いが、意図的に狙ったものなのか、意図せず変わってしまっているのかで、その刃物の使用範囲や価値は大きく変わるでしょう。
実際に買ってみないと刃物の性質は分かりませんので、どこの誰が薦めているのか、何をメインに考えて薦めているのか、良く考えてその方の意見を受け入れましょう。
有料案件による、ただの宣伝目的の紹介も多いので、それが本当に良いとした紹介とは限りませんから、十分にご注意ください。
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