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2024年10月24日 (木)

本当に刃物の性能の問題ですか?

刃物の良し悪しについて、色々と語られているお話を良く耳にしますが、その話の多くには問題があります。

色々な部分からの比較を考えても、そういう答えになる事はあり得ないだろうと思われる答えが多いのです。

その理由の多くは、研ぎの技術の問題や、使用技術の問題にあります。

凄い高得点を付けられる程の腕が必要とまでは言いませんが、最低限度としてそのものを評価するに値するだけ知識と技術があって、それなりの数を触った事が無ければ、正しい評価は難しいと考えますが、そうでは無い方がかなりの割合を占めています。

ご自身でそれに気付いている方は、多くを語ればそれが自己評価のマイナスに繋がる事を理解していますから、むやみやたらに良し悪しの話はしません。

そして、ご自身で分からないからこそ、専門家の意見を求め、それを後の目標であったり、ご自身の知識や腕が上がった際に、良い想定となるようにと、今と将来を見据えた考えもお持ちになる場合もあります。

刃物や砥石は、いつどこで何に使う為にそれを購入し、どのように使って行くか?と言う所で、必要な要素が決まってくると思います。

何も考えず、ただそこにあるだけで購入すると、後で損をする可能性も多いですから、良く考えて購入する事や、良く考えて使用する事が大切だと思います。

私自身としては、過去にどんなレベルのものでも手を出し、色々と使ってみたタイプですが、その分だけとんでもない金額を使ってきました。

現在も仕事に使うもので、色々と試してみる事も多く、その金額はいつまで経っても安くはなりません。

私の場合には、それが仕事で必要なものでもあるので、少しでも良い性能や仕上がりになる物をと探し続ける必要がありますが、お客様の場合にはそれを続けていく事で、とんでもない金額が飛んでいく可能性もありますから、その辺りの心配をしてしまいます。

ご予算に余裕があり、色々とお試しになりたい方は、むしろどんどん色々と購入してお使いになると良いと思います。

なるべく最小範囲で、良いものをご案内したり、良い技術をご提供できるよう、色々な比較なども含めてご案内をしています。

少なくとも、格安で良いものはあり得ませんので、それなりの最低ラインはあります。

 

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