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2024年10月26日 (土)

バランスの問題が大きいです

刃物で何かを切断する際に、研ぎは出来ていて、刃は十分についているのに、切り込みが悪かったり、素材を傷めてしまうという事で、悩んでいる方は非常に多いです。

初期からそうだったという例と、途中からそうなってしまったという例がありますが、いずれも状況が悪いからこそ、そのように感じる部分は大きいと思います。

あと稀にあるのが、個人的感覚の問題で、切断時に無抵抗なくらい、スルっと刃が入って欲しいという事で、それをおかしいと思っている場合もあります。

無抵抗というのは大袈裟な範囲で、それを叶える為には、色々なものを犠牲にする必要がありますし、刃物の性能が特別に必要な範囲がありますから、その辺りは十分理解した上で条件を整えれば、一応可能にはなると言えます。

それ以外の一般的な範囲で見ると、刃物の角度や厚みの問題であったり、研ぎの#(砥石の荒さを示す、メッシュ)が適切ではない場合なども、切断時に明らかな問題を起こす事があります。

丸みのある刃物の場合、どこにその丸みが多くあるかで、切れ方は大きく変わってきますし、刃先の段の大きさや角度などでも、かなり違いが出てきます。

現状を見て、何が悪いか分からないとおっしゃる方は、かなりの割合でいらっしゃいますし、それを改善する方法はなんとなく理解出来ても、ご自身で改善に持って行くのは難しいという方は多いです。

何とかご自身でやろうとする方もいらっしゃいますが、とんでもない労力がかかったり、最小範囲でそこまで直せそうもない場合には、必要以上に減らしてしまう事もありますし、失敗した時にもう戻せない事を考えると、専門家に依頼をする事をおすすめ致します。

金額が・・・と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、最短で最小の改善は、機材や道具が揃っていて、綺麗に改善が可能な専門家に出した方が、時間や労力の無駄にはなりません。

もし、ご自身が思っている状態の悪さと、現状の改善方法について、色々と見解の間違いがあったとしたら・・・。

実際に改善を経験すれば、今までと何が違って、何が悪かったのかなど、それらも分かりやすいと思います。

 

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