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2024年10月10日 (木)

刃物は金属の塊ではありません

刃物を構成するのは、鋼材と呼ばれるものです。

鋼で作られているという説明も出来ますが、現代風に言うと、鋼の刃物と呼ぶのは、炭素鋼(白紙、青紙、その他など、)が鋼というくくりで言われますので、鋼材とするのが正しいと言えるでしょう。

ほかに良く使われるのは、ステンレス鋼、粉末鋼、ハイス鋼、ダイス鋼、などがあり、それぞれに細かく分類があります。

刃物を購入する際に、鋼材だけを見て購入されるケースが多いと思いますが、製造メーカーや職人により、その鋼材の性質は大きく異なる場合もありますので、鋼材がこれなら大丈夫!とは思わない方が良いです。

実際に、上質とされる鋼材を使った刃物でも、天地の差を多く見て来ました。

手作り品でも工業品でも、ばらつきは必ずありますから、本当に良いものに当たる率は、かなり低いと思ってください。

それは良品を本当に体験したからこそ言える事です。

綺麗に作られていれば、それは性能が高い証拠でもありません。

ただ綺麗にしたいだけなら、そういう加工方法はいくつもあります。

最高級品レベルでも、加工する職人やその時により、かなり違いが出てきますので、誤差や製品差もありますから、それを見極められるようになるまで成長しないと、完全な当たり品にはまず出会えないでしょう。

そこまでして、上質な刃物を皆が求めるのは、その刃物の性質や性能が、研ぎや使用だけでカバーできない領域を持っているからです。

その為に、いくつも購入を繰り返し、ようやく出会える人もいれば、そうではない方もいらっしゃるでしょう。

当方のお客様の中には、そういったものを望む方は結構いらっしゃいますので、情報も色々と頂けますし、私自身も勉強をさせて頂ける部分があります。

 

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