« 形が崩れる前にご依頼ください | トップページ | 砥石の使いどころを考えましょう »

2024年11月20日 (水)

出来る限りで対応をしています

・他で作業を断られた。

・出来ると言われて頼んだのに実際はちゃんと出来なかった。

・細かい相談をしようとしたら対応をしてくれなくなった。

こういったお話は数多く耳にしてきました。

色々なお店を利用し、それらで満足がいかず、当方を最後の砦のようにご利用を頂くケースが多くあり、沢山の事例を実際にお話頂いてきています。

私自身も過去に刃物を使う側として、色々な違和感や損失を経験してきており、誰も出来る人がいないなら、自分が出来るようになればいい・・・と思い、現状の形を作りあげた部分があります。

作業を他で断られた場合、何と言われたのかにもよります。

よくあるパターンは、お話を伺うと、金額を渋った事にあったり、作業に必要だからと言われた内容を拒否し、それでは出来ないと断られたという事も多いです。

その辺りに関しては、作業をする側からすると、条件を付けられると出来ない事もありますので、その辺りはただ希望を突っぱねるのではなく、なぜそれが必要なのかをちゃんと説明として聞いてください。

もしそれが理解出来ないのであれば、無理に条件を付けてはいけないと思います。

その内容なら出来ますと言われ、結果として全くそこに届いていなかったお話も多くありますが、それは求めるレベルが高かったのか、作業をする側がただ出来たつもりだったのか、たまたまそれ以上の作業が困難な状況だったのか、色々なパターンがあると思います。

やってみないと分からない事が多い世界ですが、ある程度の所までなら、状態を確認した時点で読めるはずです。

それが出来ていないとなれば、当然加工技術もその程度ですし、そこに期待を持つ事は無駄に終わると思います。

また、伝えた事が的確であったのかは、後に良く考えた方が良いと思います。

形のあるものでは良くありますが、自分の思う事がその通り、相手側に伝わているとは限りませんし、プロにはプロの目線もあるので、お互いに寄り添って合わせて行く必要性があると思いますが、それが出来なかったらただの話のぶつけ合いでしかありません。

加工をする側からすると、その事への理解はして頂きたいと思いますが、だとしてもお客様がおっしゃる内容がどこでどうなっているのか、それをしっかりと確認する必要性はあると考えますから、細かい設定が必要な場合、しっかりとお話をしつつ、図面を使ったり、ゲージで測りながらのお話ををさせて頂きます。

細かい相談を拒否される例は多く耳にしますが、過去から決まった形しか出来ない場合や、決まった形以外で出来たとしても、それを受けられる余裕が無かったり、他の仕事への影響を考えて断るしかない場合もあると思います。

納期や金額の事は、細かい設定が必要になればなるほど、どんどん長く高くで変化してしまうものです。

それを望む事がどれだけ大変なのか、職人側は理解をしていても、お客様は気軽にこうしてよ!程度で話されてしまうと、そこには大きな壁が立ちはだかる事もあるので、伝え方やその細かい設定をお願いする事に、配慮は必要になると思います。

職人仕事の多くは、気持ちでやっている所もありますから、その人の為にどれだけ気持ちを入れて作業が出来るかで、同じ技術者であっても、大きく結果は異なると考えています。

ただ加工をするのではなく、結果がどう出るかが重要ですから、その為に余裕をもった納期と金額で設定をする事が出来れば、無理難題でも受けて頂ける事はあると思います。

それがどのくらいの割合で増えるのかは、それぞれの考えによると思いますが、数割増しから何倍もあり得る事なので、どれだけ大変な事を頼もうとしているのかを知識として持っている必要はあると思います。

 

« 形が崩れる前にご依頼ください | トップページ | 砥石の使いどころを考えましょう »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

研ぎ」カテゴリの記事

刃物」カテゴリの記事

砥石」カテゴリの記事