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2024年11月18日 (月)

酷い形

刃物はそれぞれの種類で、基準的な形状が存在しています。

それは研いで使う事を前提として、いつしか完成された形状もであります。

もちろんそれが現代の技術で考えると、不足な場合もあるのですが、多くはその範囲で十分だったりします。

しかし、その基準的と見える形状の中でも、触っていくと明らかに位置関係がおかしい物も多く存在しています。

それを極力直すには、叩いて削って直すしか方法はありません。

本来ある位置関係にそれが準じていない場合、研ぎは難しく困難を極め、お手上げ状態になる事も多くあると思います。

そういった刃物を直し、ただその場限りで切れる状態にするのではなく、普段の研ぎを楽にする事も、私の考える研ぎ屋の仕事だと思っています。

むやみやたらに叩いた削れば良い訳ではありませんが、それをやらずになんとかしようとするところも多いようで、基準がズレているものをそのまま研いでしまえば、もう取り返しのつかない事になります。

どこかに基準を作り、そこから全体のバランスを考え、構成を作り上げる事が出来なければ、刃物研磨や刃物研ぎを行ったとは言えないと考えています。

私は過去に、全ての作業を手で行っていましたから、機械が無い事で出来ない作業もありましたし、ここをこうしたいに届かない事もあり、本当に苦悩しました。

それが現在は、機械により研磨と手研ぎによる研ぎと、その二つの融合から生まれる仕上げを行えるようになった事で、最終的な仕上がりも大きく変化しました。

機械作業と手作業と、両方がしっかりと行えなければ、それだけの結果にならない事は、自分が一番経験をして苦悩してきた部分ですから、手作業が全て素晴らしいという訳では無い事は、ご理解を頂きたいと考えています。

いずれかだけしか出来ないと、それは作業をする事の責任を全う出来ない事も多いので、上質な機材や部材と、手作業の為の道具を多くご用意し、ご依頼をお待ちしています。

 

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