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2025年4月 2日 (水)

ベタ裏にはしないようにしましょう

片刃刃物で良くある事として、べた裏という名前の状態があります。

べた裏は、裏鋤がされていて、本来は刃先が線のように細く当たる状態であるのに対し、裏押しをしすぎて裏刃が面になって出ている状態を示しています。

べた裏になる事でマイナス面が多くあり、裏研ぎが早く的確に当たり、刃が素早く出て来る状態を妨げます。

また、砥石の修正が甘い場合や、刃物の当て方も悪い場合などで、裏面は丸くなってしまったり、刃が綺麗に出ない事もあります。

更にベタが進むと、鋼が薄くなって強度が落ちたり、歪取りで取り切れなかった調整を削りで行いますが、それが出来なくなったり、精度の問題が無くても裏の鋤直しが出来なくなるなど、とにかくマイナス面が多いので問題になります。

唯一の利点としては、べた裏で正しく作られた裏では、真っ直ぐに裏面をガイドとして刃が入っていくなど、木工分野では返って良いとする方もいらっしゃいますが、それが完全に有効である訳ではありません。

元々の歪が多くあったり、欠けや部位の欠損などが見られる場合に修正整形を行うとして、表からの直しだけだと大変だと考え、裏からも大きく直してしまう方が多いのが現状です。

表からのみ直して行けば、刃物は小さくなるだけで済みますが、裏からも無理に直せば、鋼がなくなってしまうような事もあり、実際にそれは大袈裟なお話ではありませんから、まだまだ使えるサイズなのに、早々に寿命を迎えてしまう事もあります。

ご自身の判断で、べた裏の方が良いと考え、あえてそのようにする場合は良いと思いますが、それ以外の場合には、マイナス面の方が明らかに多く、致命的な事にも繋がってしまう事も考え、裏からの直しは行わないようにしましょう。

大きく直しが必要な場合には、歪取りや修正整形など、私達のような専門家へご依頼を頂ければ、必要以上に無駄な削りをせずに直せる事もありますので、無理にいじらずに研磨にお出しください。

今まで何度も書いて来ましたが、べた裏は本当に良く無い事なので、今後も定期的に書いて行きます。

そこまで言うにはそれなりの理由がありますので・・・。

 

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