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2025年4月18日 (金)

なぜ余分な加工が必要なのか・・・

片刃の和式刃物の場合、表面や裏面に対し加工を加えずに、研ぎ面のみを加工してもらいたいというご依頼がたまにあります。

それは私が良く書いている、新品の見た目を残したい方や、自分で磨いた面を削りや磨きで荒れ、また必死に磨かなければと思っていらっしゃる方に多いです。

また、そこまでやると加工代が上がる事も、懸念材料として考えるというお話もありました。

私自身、無駄に削っても勿体ないと思っていますから、それでも一般的に問題がないと思われている部分まで削る事を必要とお話するのか、そこの簡単なご説明をと思います。

分かりやすく想像して頂くには、出刃包丁が良いでしょう。

硬い骨を叩き、刃がボロボロになってしまったという経験がある方は、結構いらっしゃるはずです。

あり得ない程の鈍角にでもしない限り、どうしても欠けが出てしまう事がありますので、それは致し方ない事です。

むしろその為に、出刃があると思えば、他の包丁が犠牲にならずに切れ味を維持出来る訳ですから、ありがたい事だと思います。

その出刃がボロボロに欠け、平と呼ばれる表面と、裏と呼ばれる裏鋤(うらすき)がされた裏面に、全く問題が無いと思われる状況で、私がお見積りに裏鋤を含める事は多いです。

刃先を潰し研ぎ面の欠けだけ取り除けば、それで直る訳ではなく、そこには歪が出ていたり、表や裏に対してのまくれと呼ばれるその部位の動きが出てしまっている可能性が高いからです。

特に薄身の出刃だと、大きく損傷している場合には、かなりの割合でそのまくれが出ており、欠けの付け根に欠けが割れ落ちる限界まで、耐えようと曲がった痕跡だと思うと、分かりやすいかと思います。

その状態を残したまま、欠けだけ取り除いて、表と裏から刃付けを行おうとしても、部分的に刃が出なくなる可能性があります。

そして、欠けのあった部位には見えない細かい亀裂が入っていたり、更に奥で抵抗を受けた損傷が残っている事もありますので、それらを正確に直す意味でも必要な事が多いです。

欠けが出た刃物は、なるべく少し余分に取り除くようにしていますが、これは勿体ないと思い過ぎて加減すると、仕上げで細かい損傷の残りが出てしまい、結局更に削り混まないといけなくなる事も多いのです。

理想を言えば、そもそも欠けさせないように使う事が大切ですが、出刃に関して言えば、仕方ないものと言えますので、欠けを大きく作らないように気を付ける事だけは、なるべく心がけた方が良いでしょう。

骨を叩く為には、それなりの鈍角刃が必要ですが、全体的に鈍角刃にしてしまえば、刃の入りが悪くなり使い勝手が落ちますから、そういった意味では刃先にだけ特別な鈍角刃を付け、様子を見る方が良いと思います。

なお、和式の刃物類は特に、外側は熱処理の影響を受け、もろい傾向がありますので、最初は特に欠けやすいというのは、覚えておいて頂きたいと思います。

 

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