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2025年5月 9日 (金)

時代に合った研ぎを

刃物の研磨や研ぎは進化し続けており、過去の方法はもう行う所が少なくなっている部分もあります。

昔はその程度の機械しかなく、技術で何とかしていたような範囲は、今では機械の性能のおかげで、人が楽で確実性をもって加工出来る事も増えました。

良く言えば機械技術の進歩ですが、悪く言うと人の技術の衰退でもあります。

機械が自動的にやってくれないにしても、基本の加工精度やパワーの違いで、仕上がりも良くなっていますし、その後の技術者により手作業の範囲は、格段に楽な状態にはなるでしょう。

上手い人が加工したものは、総合的なまとまりがあり、研いで使う事が楽しくなります。

そこに違和感が出るものは、大抵どこかにおかしい部分を抱えていたり、全体的に問題だらけの事もあります。

表面的なズレや歪に見えるものは、実際にはほとんど影響が出ない範囲もあるので、その辺りまで完全にやろうとすると、刃物を無駄に減らす事にもなりますので、またいずれ直しが必要になる場面の為に、無理に微調整をしないようにしています。

無駄に削り落とす必要はありませんし、位置関係の合わせで必要な範囲は止むを得ず多くなってしまう事はありますが、新規製造の時のような削りシロが無いので、特に合わせ刃で鋼が薄い場合には出来ない作業も増えます。

刃物が全てて作業で造られる場合もありますが、それはほんの一部の高レベルな上級品のみで、それ以外はほとんど機械工程になっています。

その先で手研ぎを行うにしても、今は良い砥石と良い砥石修正器もありますから、楽で確実性を高めた条件を作り、後は自分の技術レベルを上げれば、現代における良い研ぎへと繋がり、良い条件で刃物が使えるようになると思います。

過去の方法が悪いとは言いませんが、そこに人の能力が追い付けていない事も増えたようですから、新しい方向へのシフトは必要だと感じています。

 

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