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2025年5月16日 (金)

刃物の永切れについて

良く言われる刃物の「永切れ」とは、刃持ちの事を指します。

つまり切れ味の持続性ですから、一度研いで永く使えた方が良いという事で、永切れする刃物は良いとされるところがあります。

永切れする刃物は、必ずではありませんが、全体的に硬い傾向があり、かなり研ぎにくい事もありますので、その点を考えると、永切れよりも研ぎやすさを優先的に考える方もいらっしゃいます。

その辺りは好みではありますので、ご自身の考えで刃物を選ばれると良いと思います。

さて、この永切れに関してですが、稀に勘違いをされている方が多く、単純に永切れを出す為に、切れ味を潰しすぎている例もあるのです。

実際に色々な刃物を見て、映像等で見る事もありますが、明らかに鈍角に研がれ過ぎていて、それでは切れ込みが悪くなると感じてしまいます。

本来あるべき永切れとは、他の同系統の刃物と同じように研いで、そこで永切れが生まれる事だと考えます。

そうなると、刃の硬度と靭性が高くなる傾向なのは、致し方ない事とも思えます。

また、鋼の刃物で稀にあるのは、研ぎやすく切れ味は出やすいのに永切れするという、本当に特別感のある物に出会う事もあり、そういった刃物を実際に見ると、鋼を上手く生かした作り手の素晴らしさを感じます。

刃物の鋼材には、適切な焼き入れや焼き戻しの温度が設定されていますが、それぞれの刃物により、扱いやすい硬度や刃角などがあり、それに合わせて鋼を上手く使われていると、本当に良いと思えます。

私は過去から何度も書いていますが、全てにおいて硬く永切れすれば良いとは思っていませんので、皆さんが扱いやすいと感じる物の方が、おすすめしやすいとも感じています。

研ぎは一切やらずに、当方のようなところに頼むから関係ないとおっしゃる方は、研ぎが大変な部類にすると、むしろ良い事は多くなるかもしれません。

 

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