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2025年5月 5日 (月)

角度だけが全てではない

鉋や鑿など、ある程度の角度設定が必要な刃物は除いたお話です。

刃物の研ぎで角度のお話が良く出て来ますが、あれは正しいとは言えません。

そもそも角度の話は、刃先に限った話であり、それ以外の面の部分の角度や丸み、刃の厚みの事に関して、全て無視したお話だからです。

元の状態が適切に設定されており、刃先を必要な範囲で研げたとしたら、その角度に意味が出てくる場合もありますが、そもそもの刃物の刃の性質の事すら無視した状態で、同じ研ぎを推奨する事自体、内容があまりにも適当すぎます。

そういった間違った情報が流れ、それを信じて必死に研いでも結果が出なくて、気が付いたらその刃物は寿命が近くなっていたという例もあります。

そういうものだと言われ、それを信じる人がいる訳ですから、本当の意味で正しい情報をお伝えすべきと私は考えます。

私は刃物をお預かりし、現状の状態からその先の加工後まで、色々な想定をしてお見積りをお作りしていますが、作業を始めてから方向転換する事も多々あります。

それは同じ研ぎを行えば成功であるという考えが無いからです。

同じような刃物だからといって、同じような設定で研ぎを行っても、良い結果には決してなりません。

そして使う砥石も一つの流れだけでは対応できないので、多くの砥石と研ぎ方を構成させる事が出来るよう、色々な研究を行っていますから、その結果がどう出るのかで、お客様には喜びや驚きを体感頂けていると思います。

また、切れ味論をお話すると、良くある一発勝負の異常な切れ味だけを考えた研ぎとの比較話が出る事もありますが、それは私が行っている実用刃とは別世界の話ですから、合わせて考えるのは無意味です。

 

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