研ぎの失敗を避ける
毎回安定して研ぎが行えない方のお話は、今まで数多く書いてきましたが、やはりそう簡単に解決するものではありません。
これから書く事は、今まで書いてきた事と重複する部分が多いかもしれませんがご了承ください。
一つずつ順に確認してみてください。
・砥石の面直しをしっかりする事
これは使う前の面直しでもあり、使用中の面直しも含みます。
同じ位置ばかりで研ぎを行うと、砥面の崩れが早く起こりますから、頻繁に修正を加えた方が確実です。
・研ぎの角度や当て方を大切にしつつ研ぎの動作の安定をさせましょう
研ぎ自体に問題があると、どんなに頑張って研ぎを行っても、無駄な労力で終わってしまいます。
正しく的確に研ぎを行えば、比較的早く綺麗にしあがるものです。
毎回研ぎが安定していないと、研いでいる時点でしっくり来なかったり、これで良いのかと不安になると思います。
・刃付けが確実に出来ているか確認をして研ぎを終える事
研ぎを行って何となくのチェックだけして、実際に使う時に刃付けがまともではない事もあるでしょう。
そうならないために、研ぎ終わったら刃の付き具合をプリンター用紙などでチェックし、引っ掛かりがないかや切れ味に部位ごとの違いが無いかなど、簡単でも良いのでチェックしましょう。
・刃返りの処理は的確に
研ぎ終わった刃物には、刃返りが付いている事が多いです。
刃返りは刃先の先に残った刃の延長線上にあるバリで、それがある事で、刃先の先が本来あるべき場所には存在できず、刃物が素材へと入り込めない状態になっている事もあります。
その処理は簡単に行うには、新聞紙に対し軽くあてがって刃を引きながら擦りつけて、刃先の先を滑らかにします。
これを何度か繰り返し、それでも刃返りが取れないようであれば、刃角が鋭角すぎるか、研ぎがまだ足りていなくて、片側からだけ出た刃返りの可能性もありますので、今一度研ぎに戻って研ぎ進めてみましょう。
これらの流れが、刃物をご自身で研いで使う方に向けた確認事項です。
これでも上手く研げなければ、まともな技術を持つ方に教わるのも手だと思います。
また、今お使いの刃物の状態が悪い場合、何をやっても正しく研げない状況にある可能性も高いので、その辺りは当方のように、整形修正が出来て、基本精度を上げ、研ぎが行える状態に刃物を研磨してお渡し出来る所に依頼し、次の研ぎが安心して出来る状態にしてから、改めて研ぎを見直して行きましょう。
それと、刃物自体がおかしい場合もありますので、専門家にチェックの依頼をし、その刃物の性質について研いで使える刃物なのかを確認するのも良いと思います。
こうしてマイナスの部分を取り除いて行けば、必ず使える研ぎに繋がると思います。
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