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2025年6月 7日 (土)

実用の刃物は精度が悪いと扱いにくいです。

刃物を購入し、最初は綺麗さで満足される方が多いのですが、実際に研いで使ってがっかりという例は非常に多いです。

砥石をそれなりの精度で面修正し、正しく砥石に刃物を当ててみれば、ほとんどの情報は見えてきますが、その時に見た目は精度には無縁である事が分かると思います。

中にはしっかりと精度良く、研ぎまで完了している刃物も販売されていますが、それは一部のお話でしかありません。

ほとんどの刃物は機械研磨と機械刃付けで、機械での作業精度も良く無いので、結局はそのズレを砥石が拾い、おかしいと気付く事になります。

見て判断が出来る良い目をお持ちの方は、刃物屋さんに直接行って、欲しい刃物の在庫をそこに全て並べ、一つずつ確認をして購入しているという方も過去にいらっしゃいました。

そこまでやらなくてもとは思う反面、それくらいやらないと、自分が満足する状態の刃物に出会えないというのも、納得の部分はありますので、期待に応える作業をするには、それ相応の努力と能力が必要だという事です。

刃物は熱処理をされている関係で、どうしても歪との勝負になってしまう事が多々ありますが、その歪を抑え込み、正しい位置関係で研磨をしてあげると、研いでも違和感がない仕上がりに出来ます。

完璧は無理でも、研ぎシロさえあれば、それに近づける事は十分可能ですから、手間暇をかけて極力直しています。

一部分だけの問題である場合や、総合的なバランスの問題である場合など、状況は様々ですが、何を特に重視するのかで、作業の方向性も変えています。

全てを上手く合わせられれば、それ以上の事は無いのですが、それが出来ない状況の場合もありますので、その時は優先順位も必要だと思っています。

 

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