« 硬すぎる焼き入れ品は組織が悪い物が多いです | トップページ | なぜ研ぎの仕上げをいくつも用意しているのか »

2025年7月 7日 (月)

砥石を正しいと言える範囲に面修正するだけでは不足です

砥石はちゃんと面直しをしているし、手も安定しているはずなのに、砥石の当たりが安定しないとおっしゃる方は多いです。

その理由は、良くお話をしていますが、刃物の歪です。

曲がりやねじれがあり、素直に研ごうとすれば、砥石の精度を良くしたとしても、状況に対応する事は出来ません。

100%出来ない訳ではなく、やろうと思えば可能ですが、それは歪に合わせた研ぎでしかなく、精度を上げての研ぎにする事は難しいでしょう。

研ぎだけで歪を全部取り除く方法も無くはないですが、それをやってしまうと刃物が極端に小さくなってしまいますので、決しておすすめは出来ません。

そもそも歪は刃物と関わる以上、永遠についてくる問題なので、これは非常に大きすぎる問題です。

だからこそ、歪取りには力を入れていますし、それを崩さないようにする機械加工や研ぎも大切にしています。

実際にご利用になられた方は、今までの努力は何だったのか・・・と、躊躇せずに早く依頼に出せば良かったとおっしゃって頂ける事が多いです。

分かる方にからすれば、歪は本当に邪魔者でしかありませんので、それをなんとかしていく事は、永遠の課題だと思っています。

歪の癖を読み、加工ごとにどちらへ動くのかを考えながら加工せず、面の事ばかり考えているようだと、まず良い所に収まりません。

それ程、刃物業界のプロ達から見ても難しい問題です。

« 硬すぎる焼き入れ品は組織が悪い物が多いです | トップページ | なぜ研ぎの仕上げをいくつも用意しているのか »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

研ぎ」カテゴリの記事

刃物」カテゴリの記事

砥石」カテゴリの記事