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2025年7月29日 (火)

自分で研ぐのか?研がないのか?

ご家庭用の包丁で、おすすめのご質問は良くありますが、当方で取り扱い以外の製品でも、用途やご予算などをお伺いし、おすすめをお伝えさせて頂く事はあります。

もちろん、ただ質問が来て、それにお答えするような事はありませんので、日頃からのご利用がそれなりある方のみの対応です。

大まかな所で言うと、鋼物と言われるサビが出やすい炭素鋼や炭素鋼系の特殊鋼、ステンレス物と言われる低炭素ステンレス鋼や高炭素ステンレス鋼、粉末系と言われる粉末鋼や粉末ハイス鋼やサビにくい部類の粉末鋼、などが挙げられます。

この時点で何が何だか・・・という感じだと思いますが、鋼材名を細かく鋼材メーカーのHPで調べないと、意外と情報が間違っている場合もありますから、注意が必要です。

私も全てを正しく把握している訳ではないので、個別の鋼材名は出さずにお話をさせて頂きます。

ご家庭用としてよく使われるのは、三徳包丁と牛刀とペティナイフです。

これらはどの家庭にでもあると言えるくらい、普及率が高い包丁ですね。

ペティナイフに関しては、昔は果物ナイフと呼ばれてテーブルナイフのような扱いをされていましたが、現代はそれを使う方は減り、ペティナイフが主流化していると思いますので、そちらでお話をさせて頂きます。

この三種の全てをお使うの方もいれば、1丁だけや2丁の方もいらっしゃるとは思いますが、その数は問題ではありません。

お使いになる事だけではなく、ご自身で研いで使うのかどうかというのも、ここには考慮すべき所が大きく存在する事をまずは念頭に置いてください。

ご自身で研ぎやメンテナンスを行う方の場合なら、研ぎやすく切れ味が出やすい炭素鋼や、サビにくく研ぎが比較的楽な低炭素ステンレス鋼がおすすめです。

おすすめが出来ないのは、多くの事例として見て来ましたが、研ぎが難しく苦労をするのが粉末鋼系と高炭素ステンレス鋼系です。

これらは手研ぎだけで全てを解決するには、かなり大変な部分がありますので、ダイヤモンド砥石を購入して使うつもりでも無ければ、一般の砥石で研ぐのはかなり苦労すると思います。

また、特に粉末鋼は、硬く粘り強いとはされていますが、薄い刃にしても耐えられるという事で、かなり薄めに刃を付ける場合が結構あり、それで使い方を誤れば大きな欠損に繋がる事もあるので、正しく丁寧に使える方や、研ぎにかなり慣れた方でなければ、大変な部分が多くあると思います。

逆に研ぎをご自身で行わず、当方のような研磨や研ぎを行う所にご依頼を頂く方の場合、良くおすすめするのは、高炭素ステンレス鋼と粉末鋼系です。

先ほどとお話が逆になりますので、なんでだろうと思う方もいらっしゃると思いますが、その理由はご自身で研ぎを行わないからです。

性質自体は水場で使う刃物としては、非常におすすめな部分もありますので、本当はおすすめをしたいところですが、研ぎという部分を考えると、扱いに困る方が多いという認識をしていますので、そのような回答になります。

おすすめが出来ないのは、炭素鋼系でサビに弱い事から、水場で使う刃物としては、徹底管理を行う必要がある為です。

サビは食材への匂い移りや混入の可能性もありますので、出来る限りサビにくい方が良いのですが、切れ味の気持ち良さを考えると、本当は鋼物も良いとは思っています。

何をとってもマイナス面が無いという鋼材は無いので、これらは何を優先するのかでのお話ですから、あまりかたく考えないでください。

あとは、ご予算の部分で、売られている内容を見ての判断も必要になると思います。

ご予算に余裕がある方は、可能であればプロ用の包丁をご購入下さい。

研ぎは大変になると思いますが、性能の差は別格になる事も多いので、包丁を使う事が楽しくなると思います。

 

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