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2025年7月16日 (水)

未知の鋼材

今でもたまにあるのが、未知の鋼材との出会いです。

全てのメーカーが製品に対し、鋼材名を公表している訳ではないので、触った事が無い刃物の場合、何だかよく分からないものもあります。

それがいわゆる鋼系(炭素鋼など鉄系)なのか、ステンレス系なのか、粉末系なのか、その辺りくらいは大体の表現はされていますが、厳密な鋼材名は出ていない事もあります。

特に新商品などの場合には、情報が全く無い事もあり、とにかく触ってみないと分からないというのが現状です。

そもそも論を言えば、同じ鋼でも製造方法が違えば、かなり性質の違いが出る事もありますので、まさかその鋼材だったとは!と後で知る事もあります。

そこに新しく性質の異なる鋼があれば、研ぎでの結果が思うように出ない事もあるので、研ぎ方の研究も必要になります。

過去に大きく研究をしたのは、粉末鋼系です。

これは明確に良い研ぎ方があり、それを見つけるまでに、ある程度の苦労をしましたが、理解してからは生かせる研ぎが可能になりました。

最初にある程度まで完成させた研ぎ方は、実は良く無い部分や相性の悪いケースも出て来た為、少し経ってから新しい研ぎ方を開発しました。

今ではそれが他にも使える研ぎである事が分かり、併用して使っている技術となっています。

砥石や研ぎ方を上手く駆使すると、そのように特性の変化も可能という事です。

ちなみに、最近の粉末鋼は、そこまで気を使う必要も無くなったと感じていますので、この研究自体の意味は、ほとんどなくなったようにも思えますが、古い粉末鋼だと気付いた時にはそれらが使えますから、無駄な研究では無かったと言えます。

私も古い粉末鋼品は色々なジャンルで持っていますので、それらにはその技術を使って有効活用をしています。

こういうお話を書くと、やり方を教えてくれ!とか、どんな砥石がいいのか?など、ご質問を頂く事がありますが、技術的な話はお答えしていませんので、予めご了承ください。

 

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