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2025年10月 4日 (土)

実験の一つ

私が過去に研究をした内容の一つに、ステーキナイフがあります。

これは硬い陶器の上でステーキを切る想定ですが、そのナイフは合金製で元々は刃らしい刃は付いていませんでした。

しかも長年使用しており、グリグリと手に押し付けても一切切れるような状態ではありません。

牛肉、豚肉、鶏肉、の3種だけで考えても、それぞれに質感の違いがあり、国や品種や調理法により上手く切れるか切れないかははっきり出るので、面白いと思った次第です。

普通に鈍角刃をそこそこ付け、なんとなく刃のようにするところから始めましたが、結果は散々でした。

一応切れるパターンもありましたが、筋や油や繊維質な部分はグリグリとかなり力を入れないと切れません。

そこで刃付けをかなりしっかりやってみましたが、一応切れる感じは出たものの、器に刃が直ぐ潰されてしまい、数回の使用で切れなくなりました。

これらは試す前から大体想像は出来ますが、あえて確認の為にやりました。

そもそも刃物として使うような扱いではなく、ただの合金でしかないので、刃付けをする事自体が難しく、刃持ちが悪い事も想定済みです。

刃付けらしい刃付けをしようと思う事が無謀なのですが・・・。

その後、刃先に切り込みの凸凹を付け、その凸凹をどのような角度で切り込むかなど、そういった事も試しましたが、繊維の切れ方は意外と良くなったものの、何でもない部分が綺麗に切れなくなりました。

そんな事を繰り返し、研ぎと言える範囲での結論が出たのは、刃の荒さを変える事でした。

当時はまだ未熟で、刃物はなるべく細かい砥石で研ぐ事で、切れ味が良くなると思い込んでいた部分があり、その発想を変えた事での改善でした。

それだけでは不足があったので、他の加工も色々と加えてみましたが、今現在の私の見解としては、近年でよく使われるステーキナイフは、非常に良く作られているという所に落ち着きました。

そういった加工は、特殊な機材や加工う方法が必要で、それを準備して刃物に特別な加工を行う事で、しっかりと切れる状態を作り、更に長く使えるような工夫もされています。

もちろんいつかは切れ味が明らかに落ち、まともに使えなくはなりますが、専用品として評価の高い製品はそれだけ研究がされています。

私のステーキナイフの研究は、このように終わりましたが、これが無駄であったとは思いません。

自分で試していく中で、時代の変化で良い物が標準化していき、それを素直に受け入れていく事で、学ぶ事も多くあります。

いつまでも古いものに囚われず、新しいものや良い物に目を向けていく事も、やはり大切な事だと思います。

凄い時間を費やしての研究ではありませんでしたが、相当昔からこのように試してみるという事を実践して、現在に至っています。

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