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2025年10月11日 (土)

世の中の刃物をまともに研ぐと良くなる理由

刃物の販売品は、研磨にコストをかけていません。

正確に言えば、コストをかけられないと考えている所が多いでしょう。

製品化する為の整形から入り、仕上げの削りや磨きを行い、それで箱詰めして販売されるのが一般的な刃物販売の流れです。

その中で刃付けは一応行われているものもありますが、全く刃と言えるものが付いていない場合もあります。

届いて直ぐ使おうと思ったら切れなかった・・・とおっしゃる方が非常に多いのですが、販売品は刃付け済みで一番良い状態で使えます!とは、通常は書かれていないと思いますし、それを謳い文句にもしていないでしょう。

一部の刃物は機械で刃付けを行い、バフで刃を細かくして、ぬるっと切れるような感じを出して、如何にも切れます!という表現をしていますが、あれは刃持ちが悪く、初期の初期しかその切れ方はしませんし、それを一般で再現する事は不可能なので、あまり意味がない刃だと考えます。

それでも刃付けがされていて、直ぐに使えるというだけでも、良しとしておくのも考えの一つです。

プロ用刃物と呼ばれる部類の多くは、まともな研ぎがされていない事が多く、ほとんどは購入時に有料で刃付けの依頼をします。

刃物の種類にもよりますが、簡易的な刃付けの場合、刃先の先として段刃や小刃(大体は大刃)研ぎを行い、刃付けをしましたと納品をしますが、一応切れるのですが、元々刃が全く付いていない状態にその刃先で刃を付けるのっで、切れ方が重い事が多いでしょう。

強度面で考えると、それもありかもしれませんが、切断対象によっては明らかに不足になります。

レベルが上がると、研ぎを通常行う面から研ぎを行い、丁寧に仕上げてあるケースもありますが、それは本当に稀なケースです。

また、折角そのような研ぎを行ってあっても、精度が良く無かったり、その刃物の研ぎに必要な要素が入っていなかったりすると、結局切れ味の良さや使い勝手まで考えると、想定に届かない事も多いようです。

これらの話をまず念頭に置いて頂き、一般的な刃物の販売状況と理解をしておいてください。

どんな状況であれ、まともに使える状態に刃物を調整し刃付けを行うと、それらとは大きな違いがでます。

そもそもの一般で言う研ぎは、必要な要素まで考えて研がれていませんので、ただこの刃物はこう研ぐと教わっただけだと思って頂くと分かりやすいでしょう。

必要な内容を盛り込んでの加工や刃付けは、使った時の感動がまず違います。

異常に切れる事は実用ではなく、その場しのぎでしかありませんから、良さがどれだけ続いて、またその切れ味や使い勝手を手にしたいかどうかが重要と考えます。

私の考える実用は、意味のある研ぎであり、刃物の性能を無視したただの決まった形とは異なりますから、そこの変化の違いが良さを感じて頂けているいる部分だと思っています。

ちょっとどこかで軽く貰えば良くなると思っていた・・・と、簡単に考えている方もそれなりにいらっしゃいますが、なんでそこまで知識や技術を駆使して加工や研ぎを行わなければならないかというと、必要な要素がまず足りていないからです。

その要素を無視して、適当にそこそこ刃付けが出来る人が研ぎを行っても、なんかおかしい?なんか違う?と感じる部分が出て、結局その刃物は性質は良いはずなのに、悪い刃物として扱われてしまいます。

もちろん刃物が良く無いケースもそれなりにありますが、ある程度のランクの物からは、研ぎを変えるとそれなりに性能は大きく発揮できます。

特に上級品になればなるほど、元の仕上がりはそれなりに良くなるので、調整は少ないケースもありますが、それでも精度不足や加工レベルが大した事がなく、勿体ないケースも非常に多いです。

それらを良くするように無理なく加工を行えば、その先その刃物は大きく活躍してくれるようになると考えます。

刃物にお金をかけるのも良いですが、砥石や研ぎにもお金をかけてください!と、プロの方にも良くお話をしていますが、それを理解して頂くだけで、刃物を生かす事の意味も分かってくると思います。

これは刃物の使い手側だった人間だからこそ、明確に言えるお話ですし、私自身が手元にある刃物を研ぎでどう生かすのかを学んだ結果です。

 

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