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2026年5月

2026年5月29日 (金)

最近の研究による刃の切れ方の違い

過去から現在まで、可能な限りで色々な研究をしてきていますが、最近の研究の一つに、「刃の鋭さ」という範囲を少しやっています。

この刃の鋭さというのは、研ぎの刃角設定が全く同じであっても、刃の性質や使う砥石により、実際の刃角は大きく変わる事がありますが、そこをどうコントロールするのかというところです。

減りが早い砥石を使えば、刃先は丸くなりやすくなりますし、減りがほとんどない砥石を使えば、刃先は一定角になりやすいのですが、それよりも更にだいぶ先の考えになります。

天然砥石、人造砥石、ダイヤモンド砥石、等の研究も、刃物の性質や鋼材による違いと合わせてやってきていますが、ただ硬い砥石を使っただけではこれを成し得ない事は分かっています。

刃の鋭さだけを望むのであれば、自分が思う研ぎ角よりも鋭角気味に研ぎ進め、わずかにでも設定より落ちたとしても、そこで刃角がキープ出来るような考えでも、十分に希望通りにはなるでしょう。

和包丁などで良くあるベタ研ぎも、私が見てきたものはほとんどがこの手の状態で、ベタ研ぎと言われている研ぎをゲージで確認すると、軽いハマグリ刃状になっています。

その丸みだけ潰すように、本当の意味でのベタ研ぎを行うと、刃の強度は極端に落ち、刃付けの失敗ギリギリになりそうな事もありますので、そこまでベタ研ぎにしなければ切れると感じなかった理由は、研ぎが想定通りに出来ていなかった為という事にも繋がります。

私が考えている刃の鋭さは、最初から計算通りの角度で研ぎを行い、その通りに刃先の先が研ぎの方向と同じ向きになるようにする事ですから、上記の和包丁の話とは異なります。

その鋭さを自分の想定通りに作れるようになると、研ぎ方での余計なコントロールとは違って、素直にその通りの研ぎが完成しますから、確実な設定を維持して研ぎを行える方には、大きな強みになると言えます。

今の所、条件次第ではありますが、難しい事だと思っていた範囲で、この鋭さの構築は可能になりつつあります。

条件が厳しすぎるので、確率としてはまだまだ低いのですが、同じような研ぎに見えても、明らかに刃の入りや整いも違って出ていますので、中仕上げ以上の細かさや鋭さを必要とする場面で、この研ぎの考えは非常に有効性を持たせる事が可能となっています。

こうした研究は、お客様の刃物の研ぎにいずれ生かされる事となります。

この鋭さのコントロールに関して言えば、単純に砥石を変えたり、刃角を意図的に変えたり、研ぎ目を変えての変化とは異なり、通常時と同じ設定のはずが、7~8割くらいの方はこの鋭さの違いを感じ取れるくらい、刃物の何か変わったかのような違いとして見て頂けるくらい大きな差になると考えています。

この研究を生かせる場面は、いくつか存在していますので、割合が高く可能となれば、特別な研ぎとしてこの技術は大きな成果を発揮出来るようになるでしょう。

なお、時間と労力とコストをかけて独自に研究をしている内容の為、この手の技術的内容に関しては、ご質問を頂いても公開は出来ませんので、予めご了承ください。

 

2026年5月22日 (金)

まだまだ流行ると思います

かなり昔から粉末鋼製品は存在していますが、プロ用の包丁としては使用している方が少なく、割合で見ると家庭用の方が多いと感じています。

性質で言えば、粉末鋼と言っても種類によって異なりますが、良くあるタイプの粉末ハイスとしてみると、比較的サビにくくて強度が高く、切り込んで行く感じに力強さがあります。

ではなぜそこまで良さそうな製品がプロの現場で使われないのか?ですが、研ぎが大変な事と、全鋼品が少ない事と、価格が高い事の3点が主と考えます。

粉末鋼の包丁はほとんどが合わせ刃で、全鋼物もありますが、まずプロの現場だと合わせ刃を避ける方は多くいらっしゃいます。

これに関して言えば、条件さえ保ち続ければ、製造の問題でもない限りは、鋼は刃先に必ず出て来てくれると思いますが、それでも好きなように形を変えたり、左右の割合を変えて使いたいというプロの場合には、地金は邪魔になるのは事実です。

あとは金額がどうしても高くなりますし、研ぎでは高硬度や高靭性の影響で大変な場合が多いので、研ぎに時間をかけられる人が、永切れを優先して使うような方向性になる事が多くあります。

これらの条件をクリアすれば、プロ用の包丁としても利点は多くあるのですが、なかなか難しいところはあります。

私は家庭用の包丁として、昨年からの研究材料に粉末鋼品を主として、色々な状況を見ていますが、過去の粉末ハイス系と比べると、良く研究されていて刃の性質も荒れずにしっかりと切れる刃を形成できています。

研ぎではコツが必要な部分はありますが、いくつかのポイントを抑えれば、問題なく使用できますし、それ以上に上手く出来るようになると、粉末でしか作れない刃にする事も出来ますので、まずは家庭用の粉末鋼系でも良いので、それらを実際に入手し、色々と試してみて頂きたいと思います。

 

日本刀研磨のお急ぎ実用研磨の価格がお安くなりました!

当店の日本刀研磨の中で、最短最安値となる「お急ぎ実用研磨」の価格を変更致しました。

以前より何度か告知を行っておりましたが、作業効率とコストの削減により、内容はほぼそのままで価格を抑える事が出来ました。

このお急ぎ実用研磨は、日本刀研磨で長く預ける事が難しい方や、頻繁に研いで試斬を行いたいけれど金額の問題で難しい、などの方におすすめをしております。

また、道場所有で大勢での使用を想定している場合や、個人でも試斬を特に多く行っていらっしゃる居合抜刀試斬方面の方など、試斬の回数が多い方々にもおすすめです。

価格と納期の問題は、実用性能を失い、表面的な仕上げで誤魔化される事が多いのですが、逆に実用性能を重視しての研磨内容となっています。

皆様のご利用をお待ちしております。

 

2026年5月19日 (火)

日程が合わなかった方が数名いらっしゃいました。

お詫びとして開催しておりました「日本刀研磨がお得な時期」に関してですが、残念ながらその時期にはご利用が難しいという事で断念された方が、私が把握している限りでは数名いらっしゃいました。

この手の事はどうしてもタイミングがありますので、致し方ないとは思います。

金額に関係なく必要な時期に利用します!とおっしゃって頂けている方も多いのですが、少しでも安くなるなら・・・とお考えの方もいらっしゃると思いますので、あの時期のタイミングは本当に勿体ないと感じた方もいらした可能性はあります。

またいずれ・・・としか言えませんが、何かの機会にとは思っています。

当方では大きく利益を上げようとする金額設定はしていませんが、特に日本刀研磨は大きな利益になる程儲かるような仕組みではなく、手間と時間とコストはかなりかかっていますので、そもそもがお安くする事が難しいのです。

特に並研磨に属す「お急ぎ実用研磨」と「おまかせ研磨」は、実用性能はなるべく欲しいけれどコストは抑えたいとおっしゃる方向けとして、その時点でかなりお得な内容にしていますから、普段の割引はまず行えません。

上位研磨に属す「居合抜刀用面精度研磨」で数振りを同時にご利用の場合には、少しお安く出来る場合もありますので、まとめてのご依頼を頂ければと思います。

 

なお、日本刀研磨繋がりですが、「お急ぎ実用研磨」に関しましては、今後は少し金額を下げられる可能性がありますので、練習用の実用刀や、道場でお使いになる日本刀としては、ご利用頂くハードルは少し下がるかもしれません。

今の所はまだ金額調整中ですので、発表をお待ちください。

一応当方でのおすすめは、私の研究と技術を結集した「居合抜刀用面精度研磨」の「通常」か「斬れ味重視」となりますので、そちらのご利用を多く頂けるとありがたいです。

まだまだ実用研磨の違いをお届け出来ていない範囲も多いので、日本刀の刀工の方でも、居合抜刀試斬向けとして、斬れ味にこだわってお造りになられている方にも、その日本刀の性能を引き出す意味でのご利用は、堂々とおすすめが出来ますので、是非当方で研磨をと思います。

実際に実用刀として有名どころは、お客様からのご依頼で当方の研磨をご利用頂き、特に近年の研磨に関して言えば、高い評価は確実に頂いておりますので、安心してご利用ください。

 

2026年5月16日 (土)

精度の考え方

一本的な包丁メーカー等で行われる研磨の中で、全く足りていない精度の範囲があります。

これは当店をご利用頂いた事がある方で、特にご説明をさせて頂いていない場合でも、お気づきの方もいらっしゃるでしょう。

一般的な製造において、そこを重要視するところは経験上ありません。

ではなぜその部分に対し精度が必要なのか・・・というところですが、これは使い手側にいないと分からない事です。

しかもそれを必要とする方も、100%ではない範囲になるので、余計と着目されない事が多いです。

私自身が調理経験もあり、色々な使い手の方を現場で多く見ていましたし、もちろん自分の包丁の研ぎに関して、かなりこだわって研究をしていました。

砥石の面修正の重要性を早くから気付き、色々な方法で面の修正と目立てなども試し、砥石を使いこなすという意味も幅広く学びました。

それらを融合し、一般的に販売されているメーカーの物では不足がある事に気付き、私はそれを回避する為の研磨を行っています。

特にそれが明確に出るのは和包丁で、この部分に関して言及している方は、ネットを含めても今まで一人もいらっしゃいません。

特別な事でもない限り、私はそれを当たり前に含めて作業していますが、良く頂いているお声としましては、凄く研ぎやすいし使いやすい!と言われる事です。

正直なところ、違いが何だか良く分からないけど、ここまで研いでもらっただけで使いやすくなるものなの?と、驚かれる事も多くあります。

基準や精度のお話は、細かい部分的なお話と、総合的な構成に分けて考えた場合、今は総合的な構成に関してのお話に含まれます。

もしこれをしっかり考えた構成で研磨を行うと、世の中の多くの包丁は基準以下ではなく、基準すらない事になりますし、それなりにというものでも、たまたまそうなっていたという厳しい意見になってしまいます。

今までの製品で全く問題なかったよ!とおっしゃる方には、不必要なお話になりますので、この件はスルーしてください。

それで馬鹿にされるとか、理解していないという事には全く繋がりませんので、そのように考えないで頂ければと思います。

先ほども記載してきましたように、ただ必要な人には必要な部分という事だけです。

 

私が着目するのは、他のメーカーや職人にお断りされ、それがおかしい事を言っているのではなく、理解が出来ない事やそれを技術化できなかった事が要因で、受け入れてもらえなかった経験がある方が、当方でそれらを解決に繋げたいと思う事です。

私自身、過去に何度も記載をしていますが、調理師時代に包丁屋や砥石屋などをめぐり、お話をしても理解されない経験があった事もありましたが、それはその方達が理解できていなかっただけで、私は理解していたけど自分では出来ない事だったので依頼の話をしただけなのですが・・・。

そういった経験を生かして今の仕事をさせて頂いていますから、実際には私が色々な悩みに関して、それらを解決に近づける技術をご提供する事で、救われた方々が多くいらっしゃいます。

その手の事に関しては、理解している人にしかお話は通じないですし、技術も当然出来ない事なので、私は理解出来る側として出来る事を出来る限りと思っています。

原理的に無理な事はもちろんお断りするしかありませんが、可能な限りでこういったマニアックな部分も対応をしています。

刃物の研磨では基準作りが必要ですが、基準を一つで行うのではなく、複数の基準の構成で行い、図面的な話ではなく、実際に人が手で研いで使う事を考え、無理な形にしないという事も、大切にしている一つです。

 

2026年5月12日 (火)

普段は画像をほとんど出さないのですが宜しければご覧ください

和包丁の研磨で、普段とは違う仕上げのご依頼を頂きましたので、折角ですから皆様にご覧頂こうかと思います。

通常時は柄が付いていますから、絶対に不可能な加工となりますが、今回は柄の交換も合わせてご依頼を頂きましたので、仕上げ方のバリエーションが増え、その中からお選びいただいたのは、「縦目のヘアライン」です。

Dscn6724 Dscn6723 

ヘアライン仕上げに関しましては、荒目~極細目までご用意がありますが、今回のこの画像のものは細目辺りになると思います。

一般的な木砥仕上げよりも細かく、今回は光沢を控えめに仕上げてみましたので、反射も抑えられており上質さも出ていると思います。

横目のヘアラインの場合には、磨きまで入れても傷目は残りやすく、完全な揃いは難しい事ですが、今回は傷の残りは攻め過ぎて精度を落とす可能性がある部分以外は、ほぼ均等に揃っています。

縦目のヘアラインの利点についてですが、包丁を皆さんが洗ったり磨く時の方向を考えてみてください。

斜めや横向きの場合、縦向きに動きを加えれば、元の研磨状態や傷目に対し、違う向きの傷を乗せる可能性がありますが、同一方向での磨きは傷が増えても目立ちにくく、今後の管理もしやすい所にあります。

包丁に対しての縦目の加工や、ヘアラインの細かい方面の作業は、通常は別料金の特注設定となります。

それと、柄が付いていると不可能な加工方法になりますので、柄の交換を研磨と合わせてご依頼頂いた場合にのみ対応可能となります事を予めご了承ください。

鋼材や地金の材質や硬度により、仕上げ目は同じようにやっても異なる場合がありますので、あくまでも参考例としてご覧頂ければ幸いです。

 

2026年5月10日 (日)

複数のご利用ありがとうございます!

先月からお詫びとして設定をしておりました「日本刀研磨がお得な時期」ですが、本日の営業終了時間をもって終了とさせて頂きました。

複数のお申込みとご依頼の確定を頂きました。

お詫びとはいえ、このような形での期間のご利用を頂けました事を感謝申し上げます。

今後も何らかの形で、こういった機会は設けたいと思っておりますが、次回はいつになるか分かりません。

日本刀が割引なら包丁も是非!とのお声もありましたが・・・。

割引があるならその期間に是非利用するよ!という方はどの程度いらっしゃいますか?

特にお声が多く集まれば、心動かされるかもしれませんので、ご連絡を頂ければ幸いです。

 

別件にはなりますが、包丁関連の研磨に関する仕上げを一つ追加するかもしれません。

先日、常連様にお礼を兼ねまして、ご依頼とは別でその仕上げをして納品させていただきましたが、非常に喜んで頂けました。

作業は手間がかかり、下地~仕上げのやり方を理解していないと、綺麗に出来ない方法ですが、条件さえ整えば十分に可能ではあるので、可能性としてはありだと考えています。

もし導入する事になりました際には、改めて必要条件等を記載致します。

 

2026年5月 8日 (金)

残り2日です!!!!!!!!

日本刀研磨に関わる範囲の割引サービスの期間が、残りあと二日となりました。

10日(日)の営業終了時間までに、ご依頼の確定(お支払い済み)が必須となります。

詳しくはこちらのブログをご覧ください。

 

2026年5月 3日 (日)

ご好評頂けて大変嬉しいです

昨年から途切れていたブログを復活させてからは、毎日更新は確約としない事としていますが、それでも出来る限りで更新をしています。

内容的にも一言で終わらせず、なるべく中身があるものをと思い頑張って書いています。

今時ブログなんか・・・と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、簡単な宣伝には使えるかもしれませんが、Xやインスタでは伝えたい事を書ききれず、中途半端な文章になってしまいます。

技術の世界は誤解があると情報が間違って伝わってしまいますから、出来る限り正しく伝わるようにと思って書いています。

ブログ復活後は、お客様からお声がけを頂ける事も増え、また始めたんですね!楽しみにしています!や、ブログが無いと寂しかった!なども頂いております。

私がブログで書いた内容から、お話が膨らむ事も多くありますし、私にとってもお客様にとっても、本当に大切なものになっていると感じています。

また、ブログで書いた内容を見て、是非当店にい依頼したいと思いました!と、ご依頼のお話を頂ける事も多くありますから、真面目に書いていて良かったと思っています。

私は真面目に嘘偽りなく書いていますから、少しでも多くの方々に正しい情報が伝わればと思っています。

世の中には嘘と謳い文句だけが表だっており、皆それに騙されています。

刃物分野における完全な数値化は不可能な為、私は「現実値」と呼ぶ研いで使ってどうなのか?と大切にしていますが、実際にお数多くの刃物を触って、それらの微妙な状況の違いを感じ取れるからこそ、明確に違いを言えます。

データとして確定している、検査機器と同じかそれを超えるとされる私の感覚を生かしながら、安定した作業が可能な技術を用いて、当方研磨は完成しています。

私がおかしいと感じたものは、大きく狂った状態か、細かい所でおかしいものが見つかります。

それを見てお話をお伝えするだけでも、お客様からすると驚きつつも大きな収穫だと喜んで頂けています。

なお、SNSの利用に関しましては、お客様から情報が調べなくても勝手に届くと嬉しいというお声をそれなりに頂いております。

現在は同接店舗の「豆ねこ」に管理をしてもらっている佐藤研磨店のインスタグラムがありますが、リアルタイム更新は出来ないので、直ぐに見て頂きたい内容の告知等につきましては、X(旧Twitter)でのご案内もさせて頂こうと考えております。

他に更新が必要な範囲や、新規の内容のスタート準備を進めないといけない部分が多いので、Xの開設にはお時間を頂くと思いますので、それまではこちらのブログやHPを直接ご確認頂けますと幸いです。

Xをやる場合ですが、私が自らちゃんと管理しますので・・・。

 

2026年5月 2日 (土)

状況次第で良くなります

・刃物の研ぎが上手くいかない

・砥石の面をしっかり直して正しく当てているのに刃物の形が整えきれない

などのご相談は良くあります。

研ぎの技術の問題である事はもちろん無いとは言いませんが、基準をそれなりに作って、色々と考えながら研いでいる方の範囲で考えますと、多くの場合には、改善は十分に可能です。

その問題点は、刃物そのものの状態が悪く、正しく研ぎを入れる事が出来ない事にあります。

最初は非常に良かったのに、その後大きく崩れた方でも、それは同じ事が言える場合もあります。

当方での刃物の研磨には、基準をしっかりと作り、刃物ごとに必要な条件に合わせ、刃付けを行っています。

その基準がしっかりある事で、そこから崩れないように研ぎを行って頂ければ、まともな状況はそれなりに維持できるでしょう。

片刃の場合には、裏を絶対に研ぎ過ぎない事や、部分研ぎを行わない事が重要です。

両刃の場合には、左右のバランスを良く見ながら、そのバランスを崩さないように研ぐ事が大切です。

砥石で研いでいて当たらない部位があったら、そこを研ぐのではなく、当たらない部位の周りを研いで自然に当たるように持ってい行く必要性があります。

それらを守る事は、簡単なようで実は難しく、初期の加工状態が悪い刃物の場合、そもそも最初から守ってと研いで使えないものがかなりの割合となっていますから、そう考えると仕方がない事とも言えます。

これは大手や有名どころのものも同じで、それなりの精度が出ているモノでも、やはりそれなりの量でその基準より劣ると言えます。

当方ではそれらを回復する研磨を行い、多くの方が研ぎが楽になったとおっしゃって頂けています。

本来当たらない部位に研ぎが入ってしまったり、当たるはずの部位に砥石が当たらないなど、それはあってはならない事です。

刃物は正しく使っていたとしても、研ぎ進むだけで歪が出る事もありますので、それを維持するのは個人では難しいです。

正しく歪取りをし、研磨で必要な状況を作り出せば、状況は急激に悪くなる事はありません。

そもそも精度論は、それを感じ取り理解する能力が無い人に、そういった加工を求めても難しい事です。

私は過去に、刃物の使い手側でしたが、精度問題で苦しんで、どこでもそれが改善出来なかったという経緯があり、今こうして自分で精度を作り出していますから、そういった意味での信用はあるかと思います。

研いで使う範囲で考えて、それとは直結しない部分の精度だけ良くても、研ぎにくい場合や切れ味を出しにくい形状や構成となっている事も多いので、それもまた使い手側にいる意識を持って、作業をする側は楽をする事より、使い手が研ぎやすく使いやすくなる事をメインに考えなければと私は考えます。

新品の刃物を造る工程とは異なる為、出来ない事も多くありますが、その中で総合的に扱いやすい状況に持って行くのは、上級作業には必ず含めている事です。

実際に状態の良い物を手にすれば、今までの苦労は無駄な事だったと理解出来るでしょう。

私自身も過去にそうでありましたし、そんな事になるはずは無いと思っていた正しい事が、実際は求めすぎていたのかもしれませんが、今は自ら作り出せるようになったからこそ、多くが不足であると言い切れるところもあります。

苦労を払拭するための研磨や研ぎを当方では行っていますので、是非ご利用ください。

金額だけ見ると高いと思う範囲もあるかもしれませんが、ご理解頂けている方からは、ここまでやってこの金額でいいんですか?と逆に言われる事も多くありますから、手間とコストを考えると決して高くは無いと思います。

一日に出来る本数は僅かですが、その代わり流れ作業的なやり方ではなく、その1本と向き合い利益優先や時間勝負のような仕事はしません。

特注でこうしたいというお話から、お客様とその刃物や用途に合わせた研磨もお作り出来ますから、決まった研ぎではない有効性のある研磨や研ぎをご提供しています。

 

2026年5月 1日 (金)

「差し込み」を追加致しました

当店における日本刀研磨の中で、上位研磨に属す「居合抜刀用面精度研磨」ですが、こちらのオプションに「差し込み」を追加致しました。

差し込み研ぎとは、古刀などの地鉄が柔らかめで焼きが弱く、刃文が眠いタイプの刀身に対し、刃文を際立たせる役割の仕上げ方になります。

美術研磨で言えば、主流となる化粧研ぎと呼ばれるものと、この差し込み研ぎがありますが、化粧研ぎにおける刃文の出し方は、刃取りと言って刃文付近のバランスを見ながら大きく色目を付けていく作業ですが、差し込み研ぎはそのままの刃文が見えてきますので、飾らない姿で好きだとおっしゃる方も多いです。

今まで何度か差し込みによる仕上げも行った事がありますが、今回導入をしました「差し込み」に関しては、あくまでも刃文を見えやすくする事を目的としており、高額な美術研磨程の仕上げを目指すものではありませんので、その辺りはご了承ください。

当方での日本刀研磨は、見た目より精度や性能を重視しており、そこに見た目をとおっしゃる方の為のオプションとなっています。

「居合抜刀用面精度研磨」をご利用の際に、宜しければ「差し込み」やその他のオプションも合わせてご利用ください。

 

なお、新刀~現代刀に対しての相性は、絶対に合わないとは言えませんが、古刀ほどの明確な感じは出ませんから、刃文を見たいとおっしゃる方は似たやり方でも「特別磨き」をおすすめ致します。

 

写真が少なくて申し訳ありません

当方のHPやブログは、写真が少ないと思います。

作業自体のサンプルを作る時間が無く、現在は作業をさせて頂いた刃物で、参考例としての写真を撮る事がほとんどです。

作業が終わったら即日発送というケースが多い為、写真を撮っている時間が無く、結局様子を見て頂ける画像がご用意できていないのが現状です。

実際にお客様にお返しをした際にご意見を頂戴する事が多いですが、ほとんどの方からは明確に仕上がりをご満足頂けています。

見た目だけはとても綺麗な仕上げをしている所に比べると、劣る部分はあると思いますが、性能と基本精度を兼ね備えた状態で、新品製作のようにどのような加工方法や方向でも可能な場合以外では、かなり揃っている方ではあると思います。

同じ刃物でもランク付けをして作業を変えている場合には、当然仕上がりも変わりますから、そこの見た目は気になると思います。

そもそも論を言いますと、鋼材や地金の影響であったり、硬度の違いなどでも、全く同じように作業をしても、見た目は大きく変わる事が当たり前にありますので、むしろ参考例としての画像を出す事で、想像と違った仕上がりになったと言われてしまう可能性もあります。

この辺りは、同じ製品を作っているメーカー等であれば、同じ素材と同じ加工で製品化していますので、大きく違いは出ないと思いますから、画像に意味はあると思いますが、当方のようにメーカーや材質を問わずで対応をさせて頂いている所では、それは無意味と言われる事もありますから、画像だけを判断材料にするのは逆に怖い部分があります。

大体の事はお話から想像して頂いて、予想通りだった場合や、予想以上だった場合が多いようなので、私からしますと大きな心配はしていません。

どうしてもサンプル画像が見たい!とおっしゃる方は、「この鋼材でこういう仕上げ」とある程度の目安をお伝え頂ければ、それに近い条件でサンプルの画像をご用意しますので、おっしゃって頂ければと思います。

色々な仕上げ方をやっている刃物もありますので、全部見てみたいと言われても困りますが、ある程度までお話でお伝えをさせて頂き、一つこれというものがあれば、それに対しての仕上げサンプルはご用意出来る事もあります。

 

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