まだまだ流行ると思います
かなり昔から粉末鋼製品は存在していますが、プロ用の包丁としては使用している方が少なく、割合で見ると家庭用の方が多いと感じています。
性質で言えば、粉末鋼と言っても種類によって異なりますが、良くあるタイプの粉末ハイスとしてみると、比較的サビにくくて強度が高く、切り込んで行く感じに力強さがあります。
ではなぜそこまで良さそうな製品がプロの現場で使われないのか?ですが、研ぎが大変な事と、全鋼品が少ない事と、価格が高い事の3点が主と考えます。
粉末鋼の包丁はほとんどが合わせ刃で、全鋼物もありますが、まずプロの現場だと合わせ刃を避ける方は多くいらっしゃいます。
これに関して言えば、条件さえ保ち続ければ、製造の問題でもない限りは、鋼は刃先に必ず出て来てくれると思いますが、それでも好きなように形を変えたり、左右の割合を変えて使いたいというプロの場合には、地金は邪魔になるのは事実です。
あとは金額がどうしても高くなりますし、研ぎでは高硬度や高靭性の影響で大変な場合が多いので、研ぎに時間をかけられる人が、永切れを優先して使うような方向性になる事が多くあります。
これらの条件をクリアすれば、プロ用の包丁としても利点は多くあるのですが、なかなか難しいところはあります。
私は家庭用の包丁として、昨年からの研究材料に粉末鋼品を主として、色々な状況を見ていますが、過去の粉末ハイス系と比べると、良く研究されていて刃の性質も荒れずにしっかりと切れる刃を形成できています。
研ぎではコツが必要な部分はありますが、いくつかのポイントを抑えれば、問題なく使用できますし、それ以上に上手く出来るようになると、粉末でしか作れない刃にする事も出来ますので、まずは家庭用の粉末鋼系でも良いので、それらを実際に入手し、色々と試してみて頂きたいと思います。
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