日記・コラム・つぶやき

2026年10月 8日 (木)

刃物研磨に制限はかけない方が良いです

刃物の研磨や研ぎの範囲として、刃の復活を目的をしたものと、修理的な作業になるものが分かれます。

特に修理的な範囲になると、何をどこまでやるかが重要ですが、最初の状態確認の時点でそれなりに判断が出来なければ、最終結果が良くなる事もありません。

例えば、和包丁があったとして、研ぎ面となる部分の研ぎだけで安く済ませ、他の部位の見た目を維持したいという場合、本当にそれで行けるのかの判断により、実際に研ぎ面のみの加工だけでは無駄な作業に終わる事も多くあり得ます。

歪取りを行うにも、まともなやり方を選択するならば、それなりに各部位に傷が入る可能性がありますから、事実上、歪取りは不可となります。

また、単純な研ぎ面の状態が悪いだけなら、それで復活は可能かもしれませんが、もし裏の精度や裏鋤の状態が悪い場合、根本となる裏の加工が必須となる場合もあります。

特に一部のみの加工の量が増えれば増える程、全体が大きく歪む可能性や、その刃物がもつ動きの癖が大きく出る事も多々あり、結局は精度を落とす事に繋がる事を考えますと、やはり歪取りは平行して行いたい範囲になります。

簡単な解釈として記載をしましたが、これだけでも作業に制限をかける事は、マイナス要素が非常に多い事がお分かり頂けるかと思います。

他刃物でもそうですが、少しでも状態を良くしたいと思う場合には、当初の見た目を諦める必要があると思います。

見た目優先の場合でも直したいとお考えの場合には、柄の交換を前提とすれば、柄が邪魔になってできないような加工方法や仕上げ作業も可能となる為、新品時のような仕上げの見た目に近づける事は可能ですから、それも含めてご検討頂く事で全てが解消される可能性があります。

その場合、金額的には大きく上がりますので、一番の理想は当初から精度の良いものを手にし、崩れないように使う事というお話にはなってしまいます。

実際に新品に近づけた見た目で・・・とご依頼が入る事もありますが、その場合にはこのようなご説明をさせて頂く事もあります。

なお、新品時にお客様がその刃物を手にした際に、研ぎだけでバランスを作れる状況と、そうでは無い場合があり、記載した例に属す場合には、そもそもの初期状態が良く無かったものも多く存在しています。

そこから脱する場合、大きく加工を加えて総合的なマイナス要素を減らす必要がありますので、作業代金を抑えようとして加工に制限をかける事は、意味をなさない作業で終わる可能性がある事は、十分に了承の上でお申し込みをされる事が大切です。

これは当方のみならず、まともな精度を重要視して作業をされている所は、どこでも同じような見解になると思いますので、和包丁のみならず、他刃物でも可能性を考えてご依頼の内容をお伝えください。

 

なお、似たようなお話にはなりますが、日本刀の作業において、当方では部分作業をお受けしていない理由は、これに近いところがあります。

特に切っ先のみ直したいというお話も稀にありますが、可能だったとしても、作業により他部位への傷が入る可能性はありますし、そもそも切っ先のみではなく、そこから横手下の物打ち付近、またはそれより更に元側まで、不具合が続いている事もあるので、結局は一部のみで合わせて作業をしても、他部位との見た目を合わせる事も難しいという問題もあります。

どうしてもと言われれば、条件付きでお受けする場合はありますが、根本的にだいぶ割高作業にもなりますので、先のご説明等も含め、総合的に見ておすすめはしていません。

日本刀の場合には、状態を良く使いたいとおっしゃる方の場合で半年~1年半内での研ぎ直しが最短と考えますと、一月の代金に換算するとさほど高くはならないと思いますので、その都度で安心してご使用頂ける状態にされる事をおすすめ致します。

 

2026年9月 1日 (火)

経験から来る予感

刃物には色々な曲者があり、厄介さや作業が不可能を状況をつくり出してしまう事もあります。

先日も1件そのような刃物がありました。

熱処理による硬度が高すぎる事と歪の出方からして、歪取りを行えば亀裂や割れや折れが起こったり、もし成功しても見事に戻ってくる癖があると読んでいましたが、正にその通りでした。

もしこれが全鋼品であったら、ある程度は直せたと思いますが、もし精度を重視した製品化をと思うなら、これは販売してはならない部類になると考えます。

そうはいっても、世の中にはこの手の刃物はかなりの割合で出回っていますので、避ける事は難しいかもしれません。

この手の刃物は、良い刃さえつけられれば、性能は出しやすいケースもありますが、そもそもの精度問題があるので、綺麗に研ぐ事自体が難しく、実用品として安定した使用環境を作る事は難しい状態です。

歪取りが成功し、癖を潰す方法も上手く行けば、使い物になる場合もありますが、それは稀なケースとも言えるでしょう。

手が付けられない状態の場合には、諦めるしかありません。

直せるものなら直したいと思う気持ちはお客様と同じように強いのですが、最初から難しいと私が思う状態のものは、やはり高確率で難しい状況であると思います。

 

2026年8月14日 (金)

名目上のお休み期間ですが・・・

お盆休みという事で、お店はお休みとさせて頂いておりますが、実際は裏で普段通りに仕事をしています。

店舗の入り口側にある豆ねこがお休みを頂いている場合、当方もお休みとなります。

先週末からはいつもながらに、ほとんどの時間を仕事場で過ごしていますので、開店しているかいないかの違い程度だと思います。

各地で渋滞や事故も多く耳にしていますが、この時期は不慣れなドライバーによる影響や、遠方への旅行などもあって、外で通常通りに仕事をしている方達は大変な思いをされている事と思います。

私自身は一般的な土日祝日休みの仕事をしてこなかった為、どうしてもの場合以外はそのような形での休みは欲しいと思いませんし、平日で空いている時期に用事を済ますという形で、逆に非常に効率よく過ごせていると考えています。

例えば平日で片道30分の距離を、混雑時に片道1時間半かけて往復すると考えると、その時間は非常に無駄だと感じます。

ちなみに先週末分から今週末分までのスーパーの買い物は済ませてありますので、混んでいるところに買い物にも行かなくて済みます。

とにかく混雑や渋滞が私は苦手なので、連休の時期は特別出張や用事でもない限りは、基本的に大人しく家で仕事をしています。

色々進めてきた新しい内容もありますので、終わり次第でUP致します。

 

2026年8月 9日 (日)

必要な微調整

刃物研磨や研ぎの仕事には、それなりのスピードは必要です。

1日1本の刃物をじっくり・・・という事はもちろんありますが、それは特別な依頼内容の場合や、難しい案件の場合です。

細かい部分で言えば、一般的な刃物であっても、1日で終わらせる事はなく、あえて数日や数週間に渡って作業する事もあります。

その理由は歪にありますが、作業して直ぐお返しをしなければならない場合にはそれは出来ません。

上手い職人は一発で早く仕上げるような話を耳にする事もありますが、それはあくまでも一般論です。

そういった作業で不足な場合が多く、必要に応じて結果の為に細かい調整を繰り返していきます。

流れ作業的なやり方の場合、見た目では綺麗に見えても、研いで使うと明らかなズレが出る事も多いですが、そうならない為には必要箇所を重要と考え、他はあえて捨てる事もあります。

これが使って研いで、他とは違うと感じて頂ける部分に繋がっていると思います。

難しい研ぎもあれば、簡単な研ぎもありますが、こだわりがある刃物に対しては、表面的ではない部分での差をはっきりと出すように心がけています。

細かいご指定でも、幅広く用途やお好みに合わせて作業が可能です。

おまかせ頂いても十分な状況でお返しは出来ると思います。

特に良質な刃物をお持ちの方は、加工幅が広いので、お好みに合わせやすいと思います。

 

2026年7月18日 (土)

お盆休みについて

お盆休みは定休日の水木曜を含めまして、「8月10日(月)~8月14日(金)までの期間をお盆休み」とさせていただきます。

期間中はお荷物の発送や受け取りは不可となります。

メール対応に関しましては、可能な限り対応とさせていただきます。

ご理解とご了承の程、宜しくお願い申し上げます。

 

2026年7月14日 (火)

食材割れを回避したい・・・

プロ用としての包丁の研磨に関して、食材割れを気にされる方は少なくありません。

特に、さつまいも、レンコン、カボチャ、等の硬い部類だと割れやすいと思います。

100%回避は難しいですが、明らかな割れを抑える事は可能です。

今回は牛刀メインでお話をさせて頂きますが、その包丁の購入初期段階で、割れがあったのかどうかをまず伺います。

もし割れが明らかに出ていなかった場合には、その後の研ぎでそうなってしまった可能性がありますし、当初から割れていたのであれば、研磨の設定が元々合っていなかった事になります。

この食材割れに関しては、刃の厚みや丸みや段なども影響しており、状態を変更する事により改善は出来ます。

ただし、包丁自体がかなりしっかりとした刃であり、厚みの調整をしてもそう簡単には弱くならない質が必要です。

私が良くおすすめをするのは粉末鋼系ですが、刃を薄くしても強度を保ちやすいのが特徴です。

粉末鋼は硬度が高い為、通常の設定での研磨であっても、こじるような使い方には向かず、あくまでも真っ直ぐに刃を使う事が適正となりますので、さらに厚みを抜くような研磨を行う場合には、叩きつけたりこじるような使い方は絶対に避ける必要があります。

真っ直ぐに刃を使えていると思っている方でも、左右がほぼ均等な研磨をされている状況の刃物の使い癖を見ると、軸が大きくズレてまな板に当てている形跡が見られる事が多いので、あくまでも真っ直ぐを意識する事も大切です。

それが出来ていれば、刃の厚みをだいぶ抜いても、明らかな損傷とは繋がりませんので、特別な感じの切れ方を生み出す事は可能です。

近年ではステンレス系も高硬度と高靭性を兼ね備えた物が出てきていますが、粉末鋼の基本的な強靭さまでは出ていないので、切ろうとする力が明確に強い粉末鋼系は、今後も需要は十分にあると思います。

今回のお話のような食材割れを防ぐような場面に対しては、粉末鋼はかなり有効となりますので、そういった切れ味を欲する方は是非ご相談ください。

「こだわりの切れ味」として設定を行ってありますが、お受け出来るかどうかは包丁次第となります。

鋼材の種類などを明確にお伝え頂き、あとは刃の性質検査などを経て、特別な研磨を行います。

なお、このこだわりの切れ味に関しましては、現在の状況から大きく削る事になりますので、厚み等を元に戻す事は出来ませんから、用途やご自身の技量など、総合的に考えてからお申込みをお願い致します。

使い手を選ぶような設定ですが、使い手がこれは!と思う設定でもありますので、是非有効にお使いください。

なお、このこだわりの切れ味に関しては、私も普段使いの包丁の一部に、この技術を含めて使用していますが、意識して慎重に使わなくても全く問題は起こっていませんので、雑に使う方でなければ問題は無いと思います。

 

プロ用の洋包丁の研磨はこちらにあります。

ご家庭用の包丁の研磨はこちらです。

 

2026年7月13日 (月)

もう少しで新しい商品が販売出来ると思います。

しばらく販売品として取り扱いが無かったダイヤモンド砥石ですが、取り扱いは今後無いのか?とお問い合わせはそれなりにありました。

しかし、ようやく販売出来る商品をご用意できるようになりますので、予告としてまずはご案内を致します。

準備段階としていくつかまだ不足がありますので、そこを乗り越えたらすぐに販売の予定です。

製品としましては、電着ダイヤの初期のような高い研削力(研磨力)と、面直しも可能でダイヤを保持する力も強いタイプとなり、この力強さをダイヤモンド砥石に望む方は多いのではないかと思います。

研いだ刃は明確な鋭さを出せますので、ぐいぐいと切る感じがお好きな方はそのままでお使い頂いても良いですし、滑らかに切れる柔らかい感じに仕上げたい場合には、人造砥石などで軽く刃を落ち着かせるように研いで整えてからのご使用でも良いと思います。

当店オリジナルの商品としての販売で、いくつかの#のご用意が可能ですが、全部揃えれば一通りの作業には困らないくらいの設定にはなります。

基本的には受注生産での納品となります。※運良く在庫がある場合には早い納品が可能となるでしょう

金額的には以前に販売をしてきた色々なレジンボンド系よりも高くなりますが、寿命と研削力を考えるとだいぶ能力に差がありますから、その点から見れば決して高くは感じないはずです。

全鋼の包丁やナイフの分野で言えば、特に近代の粉末鋼や高硬度ステンレス系などの研磨での苦労は絶えないと思いますが、それらにも余裕で対応が出来る力をしっかりと持っていますので、ダイヤモンド砥石としてのおすすめ度は相当高いです。

これらのご案内だけでも、私のおすすめ度がお分かりいただけるかと思います。

お使いになる方によっては、これが無いと困ってしまう!というくらいに、必要不可欠なダイヤモンド砥石になるでしょう。

販売を開始しましたら、是非ともご注文ください。

多くの方にご利用を頂ければ、通常在庫品としての販売も可能になると思います。

 

2026年7月11日 (土)

日本刀研磨はだいぶ空いています。

現在作業中の日本刀(上級作業品)がありますが、それ以外はだいぶ空いている状態で、納期はかなり早いと思います。

日本刀の研磨は、混雑時はどうしても納期が長くなりますが、このように空いている時期もありますので、なるべく納期が早い方が良い!とお考えの方は、この機会に是非ご利用ください。

ここ数年は特に、新しい技術の導入により、評価はかなり高く頂いておりますし、作業も安定していると思いますので、安心してご利用頂けるかと思います。

当方の日本刀研磨は、実用の為の日本刀に向け独自に研究した、実用研磨としては上にあたる「居合抜刀用面精度研磨」をベースとしており、更に試斬の上級者専用として斬れ味重視もご用意があります。

その他、納期と価格でご選択いただきやすい、おまかせ内容で並にあたる「お急ぎ実用研磨(納期は一般刃物と同じ程度)」と「おまかせ研磨(納期は1ヵ月程度)」のご用意があります。

その他、居合抜刀用面精度研磨に複数のオプションもご用意をし、様々な仕上げ方をご選択頂けるようになっております。

また、実用品としての日本刀には、安全と性能の為の拵の修理が必要となりますので、しっかりと安定して使えるようにする拵の修理もご用意があります。

日本刀研磨のページはこちらにあります。

拵の修理のページはこちらです。

商品入れ替え準備の為お安くご提供致します!

当方で加工販売をしている、「当方で加工を行った刃物の販売」ページに掲載中の柳刃2丁を、商品入れ替え準備の為、お安くご提供しております。

特にこの2丁は、一般商品とほぼ変わらないサイズ感で、質も良いものとなりますので、おすすめ出来ます。

研磨の変更等が必要無い場合には、こちらの販売専用ページから直接ご購入頂けます。

 

研磨の変更をご希望のお客様は、「当方で加工を行った刃物の販売」ページより商品をご確認の上、メールフォームよりご連絡をお願い致します。

 

貴重な日本刀を是非どうぞ!

当方で販売中の日本刀はまだ在庫があります。

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出来の良い日本刀に、登り龍や護摩箸や蓮や梵字などの彫刻や漢文なども含めてある、豪華な美術刀となります。

今後はこの手の物はどんどん手に入りにくくなると言われており、その理由の多くは毎年海外へ多くが出てしまっている為です。

国内の日本刀の彫刻入りの多くは、研磨を繰り返して彫刻がある程度消えていますし、うぶの状態は見栄えも良くそのままの状態をお楽しみ頂けます。

特にこの日本刀に含まれる彫刻は、縁起の良い物が多く、登り龍は運が上り調子になるとも言われており、商売や事業をされている方にも人気の彫刻となります。

この龍の彫刻は上位の彫刻内容となり、龍だけでもかなりの金額がします。

参考価格は表示していますが、個人売買の為、価格やお支払い方法に関してはご相談に応じさせていただいておりますので、ご希望の方は是非お声がけください。

日本刀の販売のページに簡単な紹介までは記載があります。

 

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